箱根湯本から箱根登山電車に揺られて山を上っていくと、強羅の少し手前にあるのが宮ノ下です。
そんな宮ノ下で、長く親しまれているパン屋さんが「渡邊ベーカリー」。
富士屋ホテルのお隣、国道1号線と138号線の分岐からすぐの場所にあります。
最近のおしゃれで洗練されたベーカリーとは少し違い、ここに並んでいるのは、菓子パンやバターロールなど昔ながらの親しみやすいパンたち。
奇をてらったものではなく、日本の昔ながらのパン屋さんらしい、親しみのある味です。
名物は、やっぱり「温泉シチューパン」
渡邊ベーカリーといえば、まず名前が挙がるのが「温泉シチューパン」。
丸いパンを器にして、中に温かいビーフシチューを入れた宮ノ下の名物です。
最初はパンを少しずつちぎって、ビーフシチューにつけながら。
食べ進めていくと、パンに少しずつシチューが染み込んでいきます。
最後に残った、ビーフシチューをたっぷり吸ったパンまでおいしく食べられるのが、このパンならではの楽しさです。
パンとビーフシチューという間違いのない組み合わせですが、どこか懐かしさを感じる味わいも渡邊ベーカリーらしいところ。
初めて訪れるなら、一度は食べてみてほしい一品です。
ただし、店内のイートインスペースはそれほど広くありません。
温泉シチューパンは店内で食べたいメニューなので、混雑する時間帯は少し待つことも考えておいたほうがよさそうです。

ビーフシチューパンだけじゃない。あんぱんを選ぶのが楽しい
渡邊ベーカリーは温泉シチューパンがとても有名ですが、私がもうひとつ注目してほしいと思うのが「あんぱん」です。
あんぱんの種類がとても豊富。小ぶりなサイズなのが何種類も食べたいわたしには嬉しい!
粒あん、こしあんといった王道はもちろん、うぐいすあんなどもあり、選ぶ楽しさがあります。
そして、特に印象的なのが梅干しを使ったあんぱん。
「あんぱんに梅干し?」と驚く組み合わせですが、甘いあんこと梅干しの塩気や酸味は、相性のよい組み合わせです。
この日わたしがいただいたのはこし餡とマスカルポーネのあんぱん。やわらかなパンと滑らかなあんこにマスカルポーネチーズが相性抜群です。
宮ノ下散策のお土産にぜひ。
個人的にちょっと残念なのは、ハード系のパンがないこと
いろいろなパンが並ぶ渡邊ベーカリーですが、個人的にひとつだけ残念なのが、ハード系のパンがほとんど見当たらないこと。
私はバゲットやカンパーニュのような、噛むほどに小麦の味を楽しめるパンも好きなので、「ここでハードパンも買えたらうれしいのにな」と思ってしまいます。
ですがここで楽しみたいのは、今どきのベーカリーに並ぶようなパンというより、昔から日本で親しまれてきた、やわらかくて素朴なパン。
あんぱんや惣菜パンが並ぶ光景そのものに、どこか懐かしさがあります。
宮ノ下を歩くなら、ぜひ立ち寄ってほしい場所
名物の温泉シチューパンを味わって、たくさんあるあんぱんの中からお気に入りを探す。
もう少しお腹が空いていたら、厚焼き卵のサンドイッチやエビカツバーガーも。
そして帰りには、あんぱんやクッキーをお土産に。
渡邊ベーカリーには、「昔ながらのおいしさ」があります。

チョコレート生地のメロンパン、マスカルポーネあんぱん、コーンが入った温泉村ドーナツ、ミニクロワッサン
コメント