仙石原のラリック美術館のすぐ隣に、最近できたばかりのお店「八十八」。
バスでも車でも行きやすい場所にあります。目の前の道路はそれほど車通りが多くないので、駐車もそれほど大変ではなさそうです。

予約優先のお店ですが、この日はそれほど混んでおらず、飛び込みでも入ることができました。
真冬に訪れましたが、店内は暖かく、大きな窓から日差しが入るのはとても気持ちがいいのですが、卓上のコンロもあるので少し暑いくらいでした。

お料理
お料理はどれも丁寧で、ひとつひとつ説明もしていただけます。
調味料や器にもこだわりが感じられて、食事の時間が楽しくなります。
食前にいただく自然薯のすり流しは、出汁のきいたポタージュのような優しいスープ。
ぬるめの温度が、体にすっと染みる感じです。
「箱根八味」は、いわゆる七味のような辛さではなく、魚粉の旨みを感じる味。
塩もとても美味しく、ポン酢は柑橘の香りが爽やかでした。自家製のごまだれは香ばしく濃厚で、甘すぎないところが好みです。

釜飯が炊き上がるまで少し時間がかかりますが、湯豆腐や小鉢を楽しんでいるとあっという間。ちょうどよい待ち時間に感じました。
温泉で煮た湯豆腐は湯河原の豆腐屋さんのお豆腐が使われています。大豆の濃厚な味わいを楽しめました。絹と木綿のどちらもとてもおいしかったです。なめらかでとろりとした絹は特に感動しました。
湯豆腐を楽しんだ後、溶けた豆腐で白くなったところに春菊、ねぎ、白菜、椎茸を入れていただきます。
特に椎茸が大きくて肉厚で、おいしかったです。

五つの小鉢には湯葉や田楽など。添えられたわさびまで美味しいのが嬉しいところ。
特に印象に残ったのは、落花生の天ぷら(かき揚げ)。香ばしい落花生と海苔の香りが合わさって、とても美味しかったです。揚げたてのうちにぜひ食べてほしい一品。

釜飯
釜飯は一人前から注文できるのが嬉しいのですが、注文時の説明にもあった通り、大きな釜で炊いた方がより美味しいのかもしれません。次は二人で同じ釜飯を頼んでみたいと思いました。

季節限定の牡蠣と白子の釜飯は、ひも唐辛子がアクセントの大人な味。
一方で一番人気の五目釜飯は、どこかほっとするような味わいで、野菜の食感も楽しい一品でした。

残った釜飯は持ち帰りができるのも嬉しいところ。
夏場は持ち歩きに少し注意が必要かもしれません。観光の方は宿での食事や食べ歩きもあると思うので、完食してしまうのが安心かもしれませんね。
量はそこまで多すぎるわけではないので、お腹を空かせて行けばちょうど良い食事量だと思います。コースのようにお料理が続きますが、味噌汁やデザートは付いていません。
まとめ
特別な気分でランチを楽しめるお店でした。
店内は新しく気持ちが良いのですが、席の配置が少し窮屈に感じました。隣のテーブルとの距離が近く、BGMも大きめ。椅子もあまりゆったりと座れるタイプではなく、ガスコンロを使う湯豆腐や大きな釜に入った釜飯をゆっくり楽しむには、少し落ち着かない印象です。回転を意識した作りなのかもしれません。
料理がとても美味しいだけに、少し残念に感じてしまいます。安いお店ではないので尚更。
おすすめしたいお店ではありますが、大事な人とのゆっくりした食事会には、もう少し落ち着けるお店や宿を選ぶかもしれません。
席のコンパクトさは少し気になりますが、お料理はどれも丁寧で美味しいので、美味しくて体に優しい食事を楽しみたい時には良いお店だと思います。
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